Steam隠れた名作劇場「Noitu Love 2」「Iconoclasts」

Steam隠れた名作劇場「Noitu Love 2」「Iconoclasts」


ジョアキム・サンドバーグは国内外有名なインディーゲームクリエイターである。いくつものゲームを非プログラミング系ツールを駆使して作り、そのちのいくつかは企画自体がポシャッたが、彼のWEBページに行けば今でもそれを宝箱のように遊ぶことが出来る。そのうちどれもが、野心的でそれでいてオリジナリティ―がある。例えば、本作はPS4でもリリースされるなどロ―カライズ面でもかなり重宝されてきたが、それ以前から彼の名はインディー界に轟いていた。その象徴が「Noitu Love 2」である。

こちらはクリック系アクションゲームであり、連続スラッシュと防御などギミックに富んだベルトスクロールの完全二次元系移動をマウスベースでサポートしたゲームだった。この作品も独創性強く、知る人ぞ知る神ゲーであったのだが、サンドバーグの野心はこれにとどまらない。この動画で示すように「Noitu Love 2」に続くタイトルとして光り輝くのが「Iconoclasts」だ。

本作は形こそメトロイドヴァニアなどと言われているが、ギミックが特徴的すぎて、ほぼオーバーホールされているといっていいだろう。主人公ロビンはメカニックだが、このご時世ではメカニックの仕事は御法度とされ、なにか野心を抱いている巨大組織と相対することになる。世界の平和をひとりの少女が救う…というありていなところだが、なめちゃいかん。

メカニズムの主軸にメカニック・ロビンのレンチ道具を使い、ボックスをはじめとする特殊移動のシステムもある。シンプルながら協調性抜群の敵味方のAI実装およびストーリー攻略ややりこみ要素を楽にする貴重なクラフトシステムまで実現されて、”物語”の中身が多くのアイデアでつめ込まれている。キャラクターのポートフォリオから魅力的な音楽まで基礎土台のしっかりとした7年がかりの力作といわれて納得の出来である。

本作は欧米任天堂タイトルをかつて手掛けていたサンドバーグらしくたしかに2DのSFCゲームに影響されているのは間違いない。だが、そこに彼なりのアイデアや主義主張、ゲームに対する哲学となによりも愛を感じさせる出来になっていて、どの作品よりも愛されるべきゲームに仕上がった。詳細はゲーム動画で示してみたが、本作の内容は”奥深いシンプルさ”というあえて矛盾したゲーム作風に限ると思う。

面白いゲームが面白いタイトルであり続けるためにも、一風のように流行っているVRなんぞでなく、こういったタイトルもまたマーケットの中で、細々とでも…熱心なSteamerに評価されることが必要とされよう。