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日本版「フェアユース」は必ず必要だ | ページ 2 | ゲヲログ2.0

日本版「フェアユース」は必ず必要だ

ページの要約:規制すべきところを規制せず規制緩和すべきところで緩和しない”天邪鬼政治経済”が日本の長期停滞をもたらしてきた.
打ち破るべき”岩盤規制”

『国会図書館の全書籍をOCRして全文検索の対象にすべし(原文ママ)』という赤松の主張に続くその根幹部.

もし「フェアユース」が認められず、その上さらに、二次利用の創作性が低減するのを前提に著作法が厳密に解釈されるのであれば、IKUZOのMAD動画を作った早稲田の動画作者は捕まらざるをえないし、明治の著作法解釈系に近しい大学教員の主張も全面的に潰されなければならないはずだ。もちろん、「ハイスコアガール」の作者だってそうだし、今TwitterでRTしてるツイート送信者だってその適用範囲内だ。同様にファミリーコンピューターのゲームプレイ動画をアップロードしているYouTuberをだれがとっつかまえるのだろうか?そんな横暴な施政者がいていいはずがない。

そもそもファイル共有ソフトを使ったものはなぜ捕縛されないのか?システム上そうあるべきはずなのに、そうはなっていない。専用のソフトウェアを用いてファイルを共有している、ということはファイルをアップロードしてもいるということだ。つまりグレーでも何でもない、完全なクロである。本来とっつかまえるやつをそうせず、そうしなくていいまっとうなものをとっつかまえたり裁くのは錯誤でもなんでもなんなく、法の執行者・その番人にすら値しない愚行そのものであるのはあたりめーのことだ。

そもそも、引用という行為は、EULAや利用規約などで二次的に規定されるようなものではなく、法律で認められた消費引者のまっとうな権利だ。ついこの間まで、自社サイトへのハイパーリンクすら禁止する曰く付きの阿呆な大手メディアも大勢いた(つか全部大手サイトはかつてそんなもんだった)。このような時代錯誤の大馬鹿が、特定の業界を牛耳っているから、パロディやオマージュといった概念もおおっぴらげに認められなくなっている。こんなバカバカしい論理がまかり通っていいはずがない。

この事例が象徴するように、日本経済が長期停滞に入っている大きい理由のうちのひとつとして挙げられるのが、特定の業界保守を守るために存在する「岩盤規制」だ。あたしもトラック業界の人のハナシを人づてに聞いたが、業界の労働者は「なんのための規制緩和かわからん…」と苦渋しているらしい。つまり、規制強化すべきところでせず、規制緩和すべきところ(この場合著作法)で緩和しないから、市場競争原理が働かず、検索エンジンなど本来二ポンが世界一とれたであろう分野を、我々はあと一歩のところで逃してきた。政治家とグルになった業界が既得権益を守らんがために、コアな部分を見逃し見逃し先送りにしてきたのだ。結果、一介のベンチャー企業でしかなかったGoogleやYahooは世界一のビッグテックの一員に成長し、日の丸検索エンジンは世界の市場競争から突き落とされた結果になった。ビッグテックのためのシード権さえ失い、今に至るわけだ。

赤松が語るように、次は書籍をはじめとするコンテンツのビッグデータ化の時代だ。日本の誇る大量のコンテンツデータを機械器に落とし込むことができれば、何がイノベーションに結び付くかはわからない。だからこそ法整備は絶対必要ナノダ。


そういうことで、あたしはキッシーにこう言いたい。
「新しい資本主義」なんかいらない。「普通の資本主義」をやれよ、と。
ま、まずは赤松先生の「魔法先生ネギま」から読み返した方がいいんじゃないっすかねぇ…

™/®Ken Akamatsu, Public domain, via Wikimedia Commons