Netflix~”工夫して”ゲーム事業へ参入 | ゲヲログ2.0

Netflix~”工夫して”ゲーム事業へ参入

ハナシの始まり

ゲーム事業に参入するにあたりNetflixが随分と”工夫している”。

考えてみれば、ほかのテック系企業とは違い、この方法はかなり巧妙に作られているとあたしは思う。ゲーム分野といえば、ジャイアントテックと呼ばれる大企業でさえ参入に苦しんでいるのはよく耳に挟むことだ。Amazonのゲーム参入は失敗に終わっているし、Google流のゲーム参入の肝っ玉だった、期待のクラウドゲームプラットフォームStadiaもあまり芳しくない評判だ。結論から言うと、これらの事業は無駄に金使ってしまった結果に終わっていると言わざるを得ないだろう。ドン判ドブ金。

もっとも、多額の技術投資が必要なAAAゲーム事業はジャイアントテックならばこそできることであって、損切も彼らは絶妙なうまさで行うから、経営上の大問題にはぶち当たらぬだろう。ただ、ひとつ言えることがあるとすれば、ジャイアントテックの中でも中堅上位ともいえる立ち位置のネトフリは、”よく考えやってきた”ということだ。ちょっとその内容を見てみようと思う…

三つの特徴

まず、ネトフリはモバイルゲームに焦点を当て、そこにだけフォーカスしているという点は注目に値する。今、モバイル端末でサイトにアクセスすると、細やかな表示でモバイルゲームが提供されている。これならば、拡大的なタイトルに手を出す必要がないし、そのために無駄な金を使う必要もないだろう。つまり、こじんまりとしてタイトルを提供しているので、やり方に背負うリスクがないのだ。『ABテストすらしてないんじゃね?この屑みたいなインタフェース!』と以前から思っているかたも多いことだろう、そんなネトフリの動画事業の”表面温度”だが、それに比してみると、かなりうまく作られているのが、この同社のゲーム部門だ。

次に、配信のタイトルを極力安価に作っているだろう。これもかなり気になる点だ。スマホゲームはPGの過程においても組み込み系っぽいニュアンスがあるだろうし、PCゲームのように多額のリスクを取って参入する必要もないだろう。解像度も低めで済むだろうし、モバイル系のメカニズムにさえこだわればいい。徹底してネトフリはリスク排除して、コンパクトな参入をしてきた、といえる。

あと言えることがあるとすれば、追加の料金を払う必要性がないという点か。広告もなければ、ゲーム内課金もないという。つまり、従来からのサブスクリプション料金で、エンタメをさらに楽しめるのだ。確かにネトフリのサブスク料金は安くはないだろう。月当たり1000~2000イェンするという点では当然安くないが、料金の範囲内でゲームが遊べるとすれば、新規のサブスク加入も目するユーザが多くなるだろう。このように自分の暮らしている領域の市場参入の方法が、自分たちの事業の拡大とうまくリンクし、新たな分野を開拓できるのは欧米企業のいいところだ。事業再編と徹底した管理のみで、拡大を続ける企業とは一味も二味も違うのだ。このように”事業の輪転機”が優れているのが彼ら欧米企業の強みだろう。

ケツローン

簡潔に言うと、繰り返すようにネトフリは”よく考えてきた”のだ。リスクをあまり背負うことなく、純粋に細切れ時間に楽しめるコンテンツをうまいこと作りこんできたといえる。今回、彼らは大きな発明をしたわけでも、目新しい大きなタイトル供給網を作ったわけでもないが、地味なイノベーションを自社プラットフォームの強みにウマイこと乗っけることに成功してる。検索かけてみた段階では4gamerもゲムスパでさえもあまりこの件には報道をしていないようだ(冒頭示したツイート記事のようにファミ通みたく、今後報道するかもしれないが)。

あくまであたしなりのニュアンスだが…このネトフリ流ゲーム事業参入は成功するだろう!

Fabián Alexis, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons