「FIFA」シリーズクロスプレイ対応から読み解くサッカーゲームの権利・開発環境の交絡化 | ゲヲログ2.0

「FIFA」シリーズクロスプレイ対応から読み解くサッカーゲームの権利・開発環境の交絡化

AUTOMATONによれば、現在「FIFA 22」のクロスプレイ対応が試験的に為されているらしい(AUTOMATON)。クロスプレイ対応プラットフォームはEAの解説サイトにある通り、PS5・XB Series X|S、そしてStadia版のみに限る(EA)。

今回、Stadia版「FIFA 22」がクロスプレイ対応されているところを見ると、今後、Steam版やOrigin版も含めたPC向けの同シリーズもクロスプレイに対応することを期待していいはずだ。ただ、同シリーズが本格的に縦横無尽にクロスプレイ対応するにはまだ”待った”がかかっている状態。というのも、あくまで今回の「FIFA 22」のクロスプレイは、『テスト段階』における実装であり、本格的な実装ではない、というのだ。AUTOMATONの同記事が伝えるところによれば、クロスプレイの正式な実装と相まみえるのは次のナンバリングタイトル「FIFA 23」がリリースされるまで待たねばならないとのこと(記者はそう推測している)。

クロスプレイに関しては、PC版ユーザの俺から見ても強く期待が持てるのはもちろんのことだ。そして、おそらく、俺が推測するところによれば、本シリーズのクロスプレイ対応も権利がらみの配慮の結果為されたものであろう。そりゃなぜか?本来であれば、「FIFA」シリーズは、事実上SONY PSプラットフォームにおけるタイトル囲い込みの戦略の範疇に入っていたはず。とするとなると、EAの此度の対応はなにかゲーム業界のキープレイヤーとして、感じるところ・機敏にならねばならない懸念に対するレスポンスのように見えてならぬ(「MLB The Show」シリーズでさえMS XBプラットフォームも含めたクロスプラットフォーム対応したところも連想させられる)。そもそも「FIFA」シリーズは、かなり込み入った権利がらみの問題があることで、ここ二・三年の間広く知られるようになっている。現に、開発手掛ける”お殿様”・EAでさえ、最近は「FIFA」シリーズタイトル名の変更などかなりセンシティブな部分に発言を積極的にしているぐらいだ(IGN)。

40歳で今なおイタリアの名門クラブミランにて、現役で活躍しているサッカー選手、イブラヒモヴィッチの提起を見る限り、肖像権周りの問題も依然としてあるだろう。サッカーという巨大なマネーが背後で動くリアリスティックなスポーツを、ゲームに転化するにあたって生じる問題はこのように多種多様なものがあることはゲヲログ2.0の読者ならば既知のことなはずだ。思えば、SONYは最近になって自社PSプラットフォームタイトル強化の一環として、長年良作を連発できる、実力ある”身売りゲーム会社”として名高いBungieを買い取ってたりもする(日本M&Aセンター)。(チョーかいつまんで書くと…)Bungieは長年独立系の会社であり…☞その後、MS傘下に入り…☞再びMSから独立☞SONYグループ傘下へ、という”凄い社歴”を持つ現在進行形のゲームデヴェロッパだ。このような背後関係を巡る速報が近々たびたび入るところを見ていると、なにか”動き”はありそうな気はチョイチョイする。

今回のクロスプレイ対応の様子によって、サッカーゲームの運命は大きく左右されるだろう。「UFL」を引っさげて現状打破を試みる、EAに代わる新たなるキープレイヤーも勃興した(Wikipedia)。”俗称:ウイイレ”はそのF2P化に伴いとうとう完全に『死に体』になり、開発会社そのものが公式Twitterアカウントで謝罪する事態になったことも記憶に新しい(Twitter)。こうしたリノベーティブが盛んにおこなわれるジャンルを見ている今だからこそ言える。現在、我々はゲームを巡る情報合戦の発端を垣間見ているのかもしれない、と。