以前の投稿で俺は「T2がコードマスターズを買収するのは明白だ」と述べたが…結局EAとの買収合戦の結果、EAに軍配が上がったようだ(ファミ通)。俺は、この傾向にはあまり期待が持てないと思う。pub寄りの開発会社としての役割は総じて現在、T2>>>EAの傾向が強い。ちょっと具体的にタイトルを見てみよう。
・GTAシリーズ
・RDRシリーズ
このメガヒット二枚看板に加え、有力なIPを持つ。
・BioShockシリーズ
・Borderlandsシリーズ
さらには、ロックスター以外でも、群雄割拠流行り廃りの強いゲーム業界で伝説のメーカともいえる…
・フィラクシス
を子会社に持つことに加え、
・ビジュアルコンセプツ
といった、2K Sportsブランドを抱える開発会社まで持つ。対して、近年のEAのタイトルは奮っていない。
・FIFAシリーズ
を筆頭とするものの…
・SIMSシリーズ
・Apex
ぐらいしか光り輝くものはない。新作の期待値も低いのが率直な感情。NFSはゲームとして腐り切り、頼みの綱タイタンフォールも続編が出ない。BF最新作はその貴重なIPをコケさしたうえCoDにお株奪われ(もっともCoDのブリザードもMSに買われちゃったけどね)、安定IPだったMaddenでさえ評価が中止まりの傾向にある。
T2にいくつもの注目作を挙げられても、EAの注目作はほとんど挙げられないだろう。FIFA22 Apexだけが稼ぎ頭、SIMSが若干続くぐらい。これでは、コードマスターズはT2に行った方が良かった…と結論されてもEAは文句言えない。
コードマスターズのIPがEA Sportsブランドに入ることで、F1シリーズや傑作Dirt Rally-IPまで汚名を着せられることのないことを俺は祈っている。もっともDirt Rally 3.0は開発がこの件でいよいよもってしてとん挫したみたいだけど(eXputer)。コードマスターズが早いタイミングでEAの傘下から抜けることを期待したい。
唯一良いと言い切れるのは、協業関係にあるMS Game Passとの兼ね合いぐらいか。サブスクでレーシングタイトルを遊べることによって『無駄にレースゲーを買う必要がなくなる』わけだ。それぐらいしか、めぼしいメリットは見受けられない、俺は個人的にそう思う。