【連載:ソウルライク探訪記】「Dead Ink」~見下ろし視点・ソウルホニャララ | ゲヲログ2.0

【連載:ソウルライク探訪記】「Dead Ink」~見下ろし視点・ソウルホニャララ

遠く古い銀河のこと…あまたのソウルライクがその再現に挑み失敗してきた…

だが、ソウルライク「Dead Ink」が呈するゲーム性はたしかに魅力的だ。

まず、筆頭に挙げられるのが特徴性あるビュー設定だろう。このゲームはソウルライクであり、かつ、ビューが見下ろし視点のものとなっている。この視点設定の実装は、たしかに従来からあったアイデアに基づくものだ。見下ろし視点、という視点設定は傑作「ホットラインマイアミ」や多くのゲームにもたびたび見受けられたものである。だが、この「Dead Ink」というタイトルは他のタイトルとは意を異にするものともいえるだろう。というのも「Dead Ink」でいう”見下ろし視点”とは、タワーという多層的なワールドを考慮しているからだ。つまりプレイヤーが操作するキャラクターは実質3D軸のうちでいうz軸にも通じていて、疑似3Dとでもいうべき作風になっているのだ。高いところから落ちれば当然即死だろうし、敵キャラクターとの戦いもそうした緊迫感あるタワーという、三軸の中において表現されるアクション性のさなかで表現されるわけだ。いわばこのタイトル「Dead Ink」はかの第3者視点(正確に言うとビハインドカメラというやつ)という設計で名を馳せた「バイオハザード4」を連想させられるものになっている。そして「バイオ4」とは決定的に違う、構造性に着目している点にこそ…本作のオリジナリティはある。

次点に挙げられるのが、ソウルライクとの兼ね合いだろう。先じて言ったが、ソウルライクゲーとしてリリースされたタイトルは、かつてから今に至るまでいくつもの数に上る…それこそ、思いつけばいくらでも挙げられるが…そのうち多くのタイトルが横視点・メトロイドヴァニアとの兼ね合いを見据えたもののだった。そしてその結果うまくいったタイトルをあたしは多く挙げられることができない。例えば、「Dead Cells」は全体的なバランスに優れている点こそあれども、ワールドの矮小さを感じざるを得ない微妙なところを突いた秀作に過ぎないし、暗黒のファンタジー色を前面に出した耽美作「ENDER LILIES」だってそれは同じだ。ソウルライクの2Dフィールドでの再現はソウルライクどまりでソウルのコピーだとか、ソウルシステムの高次的結合をゲームとして成し遂げたわけではない。あたしの私見では、これまでの2Dソウルライクで本家ソウルシリーズの再現にほぼ8/9割方成功しているタイトルは、”候補”こそ挙げられても”存在しない”と思う。その点、このタイトルはz軸にも通じているからこそ、表現できる”ソウルコピー”の概念を提唱できうるポテンシャルがある。

たしかに「ダークソウル」シリーズは傑作だ。それは誰もが認める。それこそ、ここ50年間のゲームで一番画期的だろう。だが、「SEKIRO」「エルデンリング」とここまで来て『今後、ソウルシリーズとかソウル系のゲームってどうなっちゃうの?』っていう疑念までは拭いきれていない。それはそう、本家フロムソフトウェアとしても苦難の道があるとさえ評するゲーマも多くいるぐらいだ。これ以上、普通の考え方のもとでは【新しくできることがない】のだ。

あるとすれば、それはかなり奇抜な設計思想に基づくものだろう。

それこそ、本作「Dead Ink」のような、真に奇抜な…

※Source: Official Presskit