【連載:ローグライト探訪記】「Project Starship X」”奇抜な”ローグライト一騎当千方式STGの傑作 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】「Project Starship X」”奇抜な”ローグライト一騎当千方式STGの傑作

記事の要約:一言で言えば、ゲーム「Project Starship X」は現代における亜流のヒーロシューターのようなものだ。ことさら”ヒーロもの”とプッシュ・アピールしなくても、全体のキャッチーでコミカルでダーキーなゲームデザインが、ごく自然とプレイアブルキャラクターをヒーロに仕立て上げている。

端的に言うと、『亜流のコミカルシューター』。典型的な悪者面した敵機をガンガン撃ち落としていく。ギャグタッチのデザインが全体に強めかつ自然に効いてて、ジョークも交えたハイテンション一騎当千型STGに仕上がっている。縦スクロール式STGのオーソドックスさに加え、”ほどよい”ギミックを実装したSTGだ。このゲームの内で一番ノリの良さを実現している、その当のギミックがダッシュシステムだろう。

タイトル「Project Starship X」におけるダッシュコマンドは、STGの分野でこそマイナーなものの、ローグライトにはよくあるドッジロールコマンドに相当するもの。一見不可避と思われる敵のレーザなどの容赦ない攻撃網を無敵時間を短く作り出すことで切り抜ける要素であり、ゲームを攻略する上で、意識しなければならないポイントとなってる。

またその他、ダッシュの役割・応用としてダッシュアタックができるという側面も持つ。相手を射撃で撃ち負かした後、トドメの一撃をダッシュアタックで与えることができる。敵を打ち砕き、エクスキュートできる、爽快感あふれるシステムになっとる。画面のシェイクと光源の演出がすごくインプレッシブで、コミカルな世界観に爽快感をもたらすよう、ピッタリと表現のピントが合っている。演出がくどくなく、単刀直入にゲームのバックグラウンドデザインを踏まえた上で設計されているので、やっててめんどくないし、純粋にノリの良さってモンを感じる。

本作はローグライトSTGということで、プロシージャル生成が極めて上手くできている。個々のステージ進行も含め、上手い具合にランダム性がゲーム内に取り込まれてて、バランスが保たれておる。キャッチー・コミカル・ダーキーと三拍子そろっている一貫したテーマ性がなによりの魅力じゃな。これらのテーマ性がプレイアブルキャラクターをごく自然と”ヒーロもの”に仕立て上げ、ごく自然に見てとれる風刺の利いたタイトルに仕上がっておるの。

いうなればシュールギャグで知られる傑作RPG「MOTHER」とかのSTG版と表現してもいいんじゃないかな。Steamerなら買うべきタイトル、STG好きならなおのことそう、そういうタイトルだろうナ。

※Image: P.S.X. Press Kit – ARABONG DEVより