【連載:ローグライト探訪記】慣性アクションローグライトSTGの完成系「GALAK-Z」を作ったデヴェロッパ17-BITは間違いなく世界唯一のゲームメーカだ | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】慣性アクションローグライトSTGの完成系「GALAK-Z」を作ったデヴェロッパ17-BITは間違いなく世界唯一のゲームメーカだ

最近、友人づてに聞いたことがある。そのかたがおっしゃるには、『自分は慣性STGにはあまりなじみがない』という。もったいないことだな~と、あたしは思う。SteamでもGOGでも慣性モーションのSTGには傑作が数多い。もちろん、慣性STGを好きになれない理由もよくわかる。かしこまったタイプのSTGではないし、オーソドックスさに欠けるタイトルが多いのは事実だろう。だが、その反面、”強力な個性”を発するタイトルも多いのだ。

例えば、シンプルさの極みを実現した傑作「LUFTRAUSERS」は、有名なゲーム系ストリーマ―である弟者を魅了したことで有名だし、ローグライトの特徴を遺憾なく発揮した「Jet Lancer」の評判もかなりいい。しまいには今度「Wind Runners」というインディー系でも特に注目できる作風のも出るときたもんだ。

そんな”俊敏な傑作”が多い中「GALAK-Z」は今から6~7年前の2015年にリリースされた、慣性STGの中でもヒーロアクションとローグライト能力を兼ね備えた、唯一無二のタイトルだろう。「GALAK-Z」は慣性STGの中でもやはりその個性が際立っている。例えば、上述した他の慣性STGと違い見下ろし視点だし、実はVR版Switch向け特殊版スマホ版までも開発・公開された経緯がある(残念ながら公開は終了しているようだが…)。また、変身ロボという特殊過ぎるヒーロアクション性も盛り込んでいる。大筋では大変理解しやすいタイプだが、同時に異色すぎるのだ。とはいっても、ゲーム性は確か。

まず、イメージが一貫している。特撮をモチーフ・主題にした正当派ヒーロ戦隊っていうイメージが際立ってデザインに表れる。可変ロボットの航空機種操れんのなんてこのタイトルぐらい…。変形後はフックショットやサーベルなどを扱える。ダークな面はあまり押されず、プッシュされるのは悪の枢軸たちとの正義の味方の戦いという明確なもの。コントラストが秀逸で、ロゴなど随所に現れるようデザインが、いちいちかっちょイイのだ。自機のACT性ももちろん素晴らしい。レーザやミサイルによってスタイリッシュに悪いお友達を決していけるのじゃ。

また、ローグライトとしても純粋に優れている。ミッションの合間合間に自機をカスタムできるのだが、この項目が詳細にわたって分岐されている。大別すると、回復・武装・弾薬をはじめとして能力をアップグレードしていけるし、基本ローグモード(基本難易度)でやると、シーズン制(5ステージ完結の1シーズン制)で、再発にぐだぐだせず、シーズンごとにやり直しができる。もちろん、それよりも優しい難易度で復活パッシブがより頻繁なゲームモードでもやりこめるし、それ以上…すなわち完全ローグライクでできるモードまである。このタイプのゲームは、ローグライトにすると、難易度設定の足かせにハマっちゃうっていうタイトルも多く、その設定の絶妙なバランスの達成に違和感や無理が出てくるものも数多ある。だけれども、「GALAK-Z」はこの辺りをしっかり理解し、高いレベルでゲームバランスを担保することに成功している。その一面が良く出来ているプロシージャル生成のステージデザインに過ぎない。

このタイトルを手掛けたデヴェロッパ17-BITについては開発の経験談をまとめたファミ通の記事Wikipediaでの情報もそれなり多いが、その中でも本作「GALAK-Z」は特筆すべきタイトルだ。これがSteamで”やや好評”というのはなじめない。これは間違いなく”傑作”。ぜひ17-BITには「GALAK-Z 2」を作っていただきたい。できることは拡張性やプレイアブルキャラクターの実装も含め、ありとあらゆる点であるはずだ。傑作STG「GALAK-Z」は先見の念がありすぎて注目されんかった…だからこそ、これまで誰も挑戦しなかったし、未だその姿さえ見えなかった”ヒーロアクション慣性ローグライトSTG”という境地を、同スタジオとともにプレイヤーの視点で今見てみたいのだ!

※アイキャッチ画像:「GALAK-Z」GOG版(GOG.com)より引用