もうスクエニは新作AAAタイトルを作ってくれないのか? | ゲヲログ2.0

もうスクエニは新作AAAタイトルを作ってくれないのか?

もうスクエニは新作AAAタイトルを作ってくれないのか?
たしかに、そうだともいえるはずだ。

ここ数年の彼らの発売タイトルを見ていてわかることだが、新作となる大作・AAAタイトルがないのだ。これはゲームデヴェロッパの経営方法論として正しいことかどうかという点ではその成否に関係なく疑問が挙がるが、ファンからの国産メーカに対する期待値がかなり低減している現実に伴い、国産ゲーム市場を巡る価値観として、残念に思う事実であるのは確かだろう。

スクエニ製のゲームタイトルで話題かっさらったのは、ゲームプレイがかなり変化してしまったドラクエIP「ドラゴンクエストX」のオフライン版が控えるだけで、それらに加え「ファイナルファンタジーVII REMAKE」という復刻作(三部作制作進行中)に当たるものや、FFのMMORPG版「ファイナルファンタジーXIV」程度。「キングダム・ハーツ」IPはまだなんとか生きているものの、いまいちプッシュ感に欠ける。どうもスクエニは、今に至って昔飯野が嫌った傾向のゲームを出すことが多いように感じる。故飯野によれば”キャラゲー・続編・移植”はゲーム三大悪”だという。

ワープ設立後「キャラ(版権モノ)、続編、移植(アーケード移植)」をゲーム三大悪と語り、一時は8割がどれかだったとして、新作の重要さを訴えていた。飯野自身、下請けとしてのウルトラマンのゲーム化(ウルトラマン倶楽部2 帰ってきたウルトラマン倶楽部)が、ゲームデザイナーとしての初仕事である。ワープ時代は基本的に新作を製作していたが、『Dの食卓』の続編『Dの食卓2』(『D2』)を作った。飯野は「『D2』であることも狙い」だとしており、前作との関連性はほとんど存在しない。また、セガサターンの『エネミー・ゼロ』が、ほぼ別物ながらセガによりパソコンに移植されるなどした。

飯野賢治 – Wikipediaより引用

スクエニは、このうち”キャラゲー”はともかく”続編(リメイクも含めたら…)”という二大悪にかなりハマっててここらからいまいち抜け出せないような印象がある。飯野の言っていることが正しいとはもちろん限らない。現に今に至るまで、”キャラゲー”にはマーベルシリーズなどの革新的な作風のゲームが多く出ているし、”リメイク”についても、バイオシリーズの復刻作がかなり市場で好反応をもたらした。そのカプコンの例だと、”続編”についても、バイオシリーズが『さらに先』を描くため出したナンバリング7/8あたりでシリーズファンからの期待に高い完成度でもってして見事に答えたといっていいだろう。フロムの「ダークソウル」だってナンバリング3まで出て、どのタイトルも絶賛されるようなレビューを得ている(特に1/3は好評だった)。ただし、新作が欲しいという期待・新しいものを作ってほしいという願いをネットのスレッドや海外製のタイトルらを見ていると、”その通りだ”と思わざるを得ない。

ワーナーの「Gotham Knights」・ベセスダの「Starfield」や、MSハードで配信される「STALKER 2」はその海外産の新作AAAタイトルの代表となるものだろう。「STALKER 2」だって、完全な新作ではなくても、単なるリテイク作だとは思えない出来になることは間違いない。全面的なリメイクやリテイクの類も含めると、小粒なタイトルを見てみてもそりゃ同じ。現にあたしが期待しているのも海外産のものばかりで、「Blood Bowl 3」をはじめとして、インディーでは「Knight VS Giant」「Momodora: Moonlit Farewell」「Duelists of Eden」「Draft of Darkness」「Vault of the Void」あたりも、どれも海外devのものだ。トントンなブツでも「Metal Slug Tactics」だって事実上海外産のものに分類されてしまう。

スクエニのHPのゲームの項目を今見てみても、FF6(リマスター)/チョコボグランプリ/ライブアライブ(リメイク)/クロノクロス(リマスター)といったタイトルが目に付くが、これらがホンマに大手のデヴェロッパのAAAタイトルとしてふさわしいのか?というとあたしにはそうは思えない。少なくとも、やはり刷新作含めたAAAタイトルではない。プッシュ感があるのは「バビロンズフォール」や「トライアングルストラテジー」ぐらいで、海外のdevを突っ込んで作ったものだって期待できるのは「ライフイズストレンジ」IPや「FOR SPOKEN」に留まる。HPを見ていると、どうもスクエニは漫画や音楽といった、俯瞰的なコンテンツ市場に注力しているようで総合メディア企業を目指しているような印象すら受ける。もうゲーム開発会社としての本領発揮とはいかないのではないか?と感じるゲーマ層はやはり多いというのが体感ではないか。”(リメイク含む…)続編”についてだって、それなり期待できそうだったが、スクエニにはその至上命題がないんじゃないのか?と私見では思ってしまう。

最低限、”ゲームに対する態度”を見てみても同感だ。カプコンは有志のReバイオ2をある種”取り込んで”復活ののろしを上げた(Game*Spark)。それに対して、スクエニは同じくファンメイドであった「クロノ・リザレクション」を”取り込む”姿勢すらまともに見せなかった(ゲヲログ)。カプコンがファンメイドと協議の場を設けたのに対して、スクエニは(全部が全部ではないが…)時勢の望みを、その流行と相まってうまく取りこんでいないように、あたしには思える。今からでも遅くはないのだから、”リザレクション”の開発者と社運を共に賭けてみるぐらいの気概を見せつけてくれないものだろうか?とあたしはあくまで個人的にだが…そう思っている。