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【連載:ローグライト探訪記】50ぐらいローグライトをプレイしてきたハードコアローグライト廃人のあたしが、コアSteamerに「Knight vs Giant」をガン押しするただ一つの理由 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】50ぐらいローグライトをプレイしてきたハードコアローグライト廃人のあたしが、コアSteamerに「Knight vs Giant」をガン押しするただ一つの理由

ゲーム「Knight vs Giant」を表するとすれば、ただ一つの言葉しか思いつかない。

『アイデアは発想に勝る』

なんでも、聞くところによると、アイデアは長期的な展望を据え形になったものだが、発想は瞬間的な閃きが形になったものだという。「Knight vs Giant」は、典型的にそこらかしこにある発明品のごとく、気付きそうで気付かないポイントを抑えた限りのゲームになっている。確かに本作の革命的なところはただ一つ。それが『巨人と戦う主人公剣士』というタイトル一個分限りのテーマに他ならない。

あたしもはじめ、本作の体験版にふれたところ、『なんだふつーのローグライトだな…』と甘く見ていたのが本音や。だが、それは甚だ間違いだったと釈明せざるを得ない。一介のインドネシアのスタジオが作ったにしては”本作はあまりに出来すぎている”とまで言える。本作をプレイしていると、たしかにローグライトの基礎設計ともいえるスキルロットは二つしかなく、かなり単調、果ては退屈にさえ思えるだろう。ローグライトを数多くこなしてきたSteamerならば、このゲームは単純すぎてつまらん、と最初のステージをこなしていくうちに必ずや思う事だろう。だが、ここでプレイを切らずに待ってほしい。タンカ切らず、放り投げ放置するのでなく、最初のボス戦まで粘って戦いきってほしいのだ。

ローグライトとしての、スキルのインフレ具合はほどほどに抑えられており、それは「Hades」以来恒例のお決まり三択パッシブ獲得システムになっている。”ありがちだな…”ときっと考えることだろう。だが、本作の核心、革命的なゲーム制作のエッセンスはただ一点・ボス戦につまっている。”そう!ボス戦こそ「Knight vs Giant」のすべてなのだ!”このゲームのボスはどれも巨体になる予定らしく、初ステージのボスも相当でかい。おそらく、プレイヤーの操作する主人公の60~80倍の大きさの巨体を誇っているだろう。あえて、言おうではないか。このゲームの醍醐味は、この巨体を誇るボスとの緊迫感ある戦いにすべてが詰まっているのだ、と。

巨人と戦うというアイデアはこれまでローグライトではあまり見て取れなかったし、ここ半世紀のゲームのうちで一番の傑作とされた「ダークソウル」にもここまでの大きさのボスはさすがに見受けられなかった。2Dローグライトといった点は過去の傑作たちに(例えば「Dead Cells」とかなんとか)、高難易度という点ではダークソウルに、それぞれ倣い影響受けていることも確かだろう。オリジナルな点があるとすれば、それは『途方もない巨人と戦うローグライト』という点にすぎない。しかし、この点のみにおいて、本作は傑作になるポテンシャルを秘めておる。

道中では、いかにもふつーのローグライトゲーにおけるヘンピもない戦いになっているんやが、ボス戦となるとその巨体を誇るボス全景を画面内におさめるためやき、かなり遠い視点からのカメラセッティングにうって変わる。プレイヤーはその巨体に圧倒されることだろう(当然元から小さめの主人公はさらに小さくカメラに映されることになる)。つまり、本作は単純に、ボスの巨体さを如実に、不器用にも愚直にアピールすることで、道中での戦いとのギャップをかなり視覚的にプレイヤーに訴える。また、それに応じ、ボスとの戦いにおいて根本的にその戦術・対処方法までをも変えなければ、この巨人相手にはまともな戦いにならないようなっとる。

ローグライトに必須な、単純な能力設計とアンロック要素は備えたうえで、結果的に道中とボス戦とにおいてプレイヤーにその二重(ふたえ)に設計された戦いのシステムを提起するようになっているわけだ。この点で、本作はどのローグライトよりも革命的で斬新な設計に終始しているといえる。ある程度、強引で、愚直な、それこそ”まともではないアイデア”だが、この単純なアイデアは、かの傑作ダークソウル以来、どのゲームにも見受けられない、革新的なものだとあたしは感じた。

君は二度死ぬこととなる。はじめに「ダークソウル」で。次に「Knight vs Giant」で。

とにかく、今すぐデモ版をDLしてプレイしてみてほしい。
どれだけのインパクトが、このインドネシア発のタイトルにあるか?
初ステージをプレイしただけそれだけで合点がいき、きっと腑に落ちることだろう. . .

※アイキャッチ画像はゲーム「Knight vs Giant」より引用させていただきました。