講談社が仕掛ける1000万のゲームデヴェロッピング支援のアイデアは”あっていい” | ゲヲログ2.0

講談社が仕掛ける1000万のゲームデヴェロッピング支援のアイデアは”あっていい”

講談社がゲーム制作系YoutuberのHytacka氏のオリジナルゲームの開発支援に回るという事実は、既にSteamerを含めた多くのゲーマに知られていることだろうと思う。金額のことはさておき、この支援はあっていいというのがあたしなりの考え方だ。なぜだろうか?

たしかにクラウドファンディングでいけ!という意見がないこともないだろうし、とっととEAでいけ!という意見がないこともないだろう。だが、資金のありかを明確にし、宣伝効果を大きいものにし、総じてゲームのマネジメントの多様性をこのように担保できるのであれば、このゲームの製作方法は間違ったものではない。

例えば、クラファンだと一義に購買ユーザとの共同作業に負担をかけかねない、というデメリットがあると思う。リワードの設定もけっこうめんどくさい。この点、EAも同じで、実際開発に回るリソースをうまく分限していかないと、オリジナルデヴェロッピングを画策している間にゲーム性の本質を見誤る可能性は否定できない。これら旧来からの手法では労働リソースと期限(Dead Line)をうまく管理する能力が高く求められるはずだ。だからこそ、Hytacka氏がこのような手法を取ってゲーム開発を進めるのはあながち間違っていない。

また、資金のありかという観点からいっても、リスクを極限まで分割低減したうえ、自由な資金プールの中から適宜必要な分だけ取り出せたほうがいいだろう。たしかにクラファンなりEAなりで金源を確保するやり方と比べてみても、同じように開発責任が伴うのは間違いないが、俯瞰して見れば、その源が単一的に集中する市場はあまり歓迎するべきではない。民間の力といった立場から考えれば、多様な資本が多様な形態をとってゲーム開発者を金銭的に支援する・あるいは拘束するわけでもなく自由にクリエイションをしてもらうにあたっては様々な種々の方法が存在したほうが、インディーゲーム制作の世界で良い結果をもたらすとあたしは思う。

第三に挙げられるのは、上述したように宣伝効果だ。これはとてつもなくでかいものがある。例えば、講談社ぐらいのビッグネームがバックについて回ってゲームシードを探ることは講談社にとっても、ゲーム開発者にとっても喧伝の効果が極めてでかい。奇抜な手法をとれば、よりゲーム企画の宣伝・喧伝に寄与するし、そのために無駄なカネを使う必要もない。講談社というビッグバックがあれば、それで関連する人物だれもが巨大な広告塔になれるのだ。おそらく講談社がこのような手法でゲームデヴェロッピングを支援するのも単なる金儲け以外の目的があるからだろう。

とにもかくにもゲーム制作においても、多様性=ダイバーシティというものがあって間違いではないし、むしろこの試みを『くだらない三流のやりかた』のように嫌悪や軽蔑の目でみるよりかは、期待して待った方が長期的には良い傾向をゲーム業界にもたらしてくれると思う。と書いたところで、講談社がさらに動いた。なんと、漫画化の真島ヒロ先生が自身の漫画作品のゲーム化に1000万・講談社側が500万だして総計1500万円拠出するという。「フェアリーテイル」のゲーム化企画を募るというのだ(4Gamer.net)。

あたしとしてはこういった派生商品が自然と原案者から出てきて、さらに権利の問題も自然にクリアーしていってしまう傾向は歓迎したいし、多くのハードコアゲーマも含めて、こうした動きを忌避することにはあまり意味がないと思う次第だ。なんにせよ、成功をぜひ期待したい。