Steamerのあたしが「DEAD ESTATE」を絶賛する理由 | ゲヲログ2.0

Steamerのあたしが「DEAD ESTATE」を絶賛する理由

たしかに本作「DEAD ESTATE」の基本となるベースに「The Binding of Isaac」「Enter the Gungeon」があるのは否めない。だけれども今作がマスト・バイの一作であることには間違いない。理由は主としてひとつしかない。それを挙げて簡単に説明する。

【クォータービューであること】

これはでかい要素だ。本作があえてクォータービューを採用したことにより実現できたこととして挙げられるものがある。それは、二次元移動と三次元移動との兼合いがこの方針によりうまく作用することになり、画面上の狭苦しいフィールドのなかに大局的なステージ構成をPが感じることができる、という点だ。

【狭いフィールドの中で深みを感じさせることのできる設計性について】

わかりやすくいえば、これは傑作「スーパーマリオRPG」に近しい革命的な設計である。あえて、狭いフィールドの中、クォーターの視点を提供することで、フィールドの狭さの中に奥深さをも仕込めている。例えば、これにより”ジャンプ”という動作が可能になっていて、イサック・ガンジョン両作ともに不可能だった新境地を切り開いている。

例えば、ジャンプすることで三次元空間の中にキャラクターがおることにビシッと意識される『空間知』が本作にはある。敵の位置を把握するのに三次元空間上ゆえ”高さ”のベクトルも意識しなければならない。プレイするとこの場所の感覚を”実測”させられることになり、感覚として三次元空間をPに確かめさせる…というプロセスを成立させることに成功している。

思えば、マリオRPGでもこのジャンプと三次元の動きが二次元コードの中で表現されていることにより、高い評価を受けたという経緯がある。これに限りなく近いローグライトというものは、本作「DEAD ESTATE」こそが、あたしがSteam上で見る限りで初作品だ。三次元のフィールドをプログラムの中で構成することで、ゲームの矮小さの問題をワイドオープンに解決してしまっている。これは素晴らしい設計方法。Steamのゲームの中でもこれに気づいて早く実装したことの功績はやはりでかい。

【その結果…『ローグライト』というシステム上の噛合い】

本作は継承できるブツがほぼなくて、Steamタグにある通り『ローグライト』というよりかは『ローグライク』に近い。アンロックプレアブルキャラクターがいるだけで、モノや金は継承できる要素でない。基本パラメータもいじれないのが基本・基盤だ。

小さめのフィールドに奥深さを感じさせる工夫、については前項で述べたが、それとローグライトというシステムをうまいこと練り上げているのも見逃せない点。かわいらしくこぎれいなキャラクター、それはグロい敵デザインも含めてでさえ、こじんまりとしたデザインセンスの中に収束させており、全体的に見て”あと一回・あと一回…”というローグライトゆえの展開の複数さを実現している。俯瞰し概要を創作単語で言ってしまえば、『箱庭型シューター』と表現してしまうのがふさわしいだろう。

繰り返し言うけど、ツインスティックでも一騎当千型のSTGでもなんでもなく『箱庭型シューター』と言及するほうが、本作の妥当なゲームデザインの表現を表すのに適している。この言葉は実際プレイしてみればすぐに気づきわかることだろう。ゲームのミクロなデザインとともにマクロなデザインの構成にも成功している、ということでもある。

というわけで太鼓判をもってオススメできる一作。
かなり革新的、まさに納得いく一作だ。

※アイキャッチ画像はGreen Man Gamingより引用させていただきました。