「LUFTRAUSERS」と「Power of Ten」に見るゲーム模倣性と独自性(オリジナリティ)の問題 | ゲヲログ2.0

「LUFTRAUSERS」と「Power of Ten」に見るゲーム模倣性と独自性(オリジナリティ)の問題

ちょっと思ったんだけど…よければ小話に付き合ってほしい。あなたの意見はどうだろうか?

【ハナシの始まり】

「Power of Ten」Demo版やって見た限りで感じたこと。こりゃすごいゲームだねぇ。というのもこれっていわゆる”慣性系見下ろし型STG”なんだけど、お決まりのローグライト性質があるのはもちろんのこと、けっこう独自色が強いタイトルっすね。ゲームってやっぱ物まねだけの模倣物じゃダメなんだよね。独自性(オリジナリティ)がないとダメっすね。

【慣性系STGの白眉】

慣性系STGといえば、こじんまりとした傑作「LUFTRAUSERS」に始まり、「Jet Lancer」までずっと連綿と続く、それなり根強い人気もあるシリーズ。このゲーム「Power of Ten」は見下ろし型になってて、横視点のありがちな慣性系STGになっておらんのよね。見下ろし型でシンプルな作風でも新味の性質あるゲームってのがいまだに出せる。ゲームの進化は止まったかもしれんけど、ゲームの展開にはまだ期待ができる。例えば、このゲームを基にシンプルな3Dの空間を表現したタイトルになってもいいし、そこにVRをつけてもいいだろう。臨場感が増しておもしろくなるだろうな(「Risk of Rain 2」のような進化を遂げたら面白そう)。

慣性が強く働くSTGゲーム(慣性系STG)は横視点タイトルが多い。まず対象を厳しく絞ったうえで特定化し、その上でゲームの展開として一般化するほうが、ゲームの大局的なシリーズ展開としては成功することが多いんじゃない?
今回提案したいのは、そういう意見だ。
【なぜスクエニのインディーライクタイトルはダメか?】

んで、グラフィックデザインだけでもダメなんだなって思った。例えば、スクエニの新作「Voice of Cards」のDemo版もやってみたけど、これはこれでやはりダメですね。というのも『デザインだけをカードで置き換えてなにかやってみそ』っていう作風なんだけど、グラフィックのみをシンプルに置き換えても、それだけで独自性をもたらすような革新にはつながらないんだよな。システム面でなにかいい塩梅のがないか?という見識に欠けてる。

グラフィックデザインのみをシンプルに置き換えれば、それで済むほどインディー業界は甘くない。複雑なシステム系を単純な方程式に置き換えることができれば本作も傑作になるのに…実に惜しい、インディーライクタイトルのリリースがスクエニから最近続いているように思える。ぶっちゃけ思った。『この出来で良い評価得られんのか?』って。

「Power of Ten」 と比べてみるとわかるけど、ワクワク感がないんですよ、このタイトルには。最近スクエニもこの辺りとても意識していて、シンプルなゲームで攻めるという手法もあるということ・および独立系開発会社みたいなインディー思考のあるゲームデザインで攻める手法ってのも採用してきてるよね。だから「DUNGEON ENCOUNTERS」はああいう形になったんだし。んでも、ちょっとスクエニのこのやり方だけでは…と感じた。

【なぜ 「Power of Ten」 は魅力的なのか?】

「Power of Ten」は”空気感”がやはり圧倒的。あたかも、そこにいてもいいかのようなゲームのデザイン手法を取っている。慣性系STGといっても横視点じゃなくて見下ろし視点の珍しいまだあまり開拓されていないものを一般化してゲームにしてるのは前述したとおり。デザインもシンプルで親近感のわく温かみのあるものを採用、で、宇宙モノということでふわふわしつつも攻撃系に近接武器とか遠隔武器とかを絶妙に組み合わせて、相手との距離感をうまく間合いとることで、慣性STGのうまみ成分を配合しているような感触を受けた。また、慣性系STGっていうと操作の悪性が良く働くか悪く働くかで分水嶺になってきたけど、このゲームは操作系統がしやすいジャンルに入る。この点でも新鮮さがあって面白い。だからこそ、このゲームには期待ができる。独自性があるってこういうことだと思うんですよ。単にシンプルにすりゃいいわけじゃない。

慣性系STGの代表作であり草分けである「LUFTRAUSERS」は、操作性の悪質さが逆によさげなマゾさを呈していた傑作だった。この方向性とは対照的に「Power of Ten」は操作性の良好さをローグライトの風味と合わせ、同じジャンルと言えども巧妙に”逆玉”で突いてきた。そこがド・ストライクだ!
【ゲームデザインで肝心なトコ】

ゲームデザインの成功に必要なものってのはシンプルな方程式へと複雑なプロセスを落とし込むことが求められるんだと思う。スクエニの新作らはそこに入り込もうとしてるみたいなんだけど、いかんせんこれが失敗のループに陥っているようにも思える。

※画像類はアイキャッチから順に Steam [1] [2] [3] [4] より引用させていただきました。