書評「ハイスコアガール DASH」第二巻 | ゲヲログ2.0

書評「ハイスコアガール DASH」第二巻

素晴らしい出来です。ファンなら買って損なし。第一巻のレビューで心配して損したって感じですね。しっかりとゲームの道に導入ができていて、今後の展開に期待が持てそうです。話の筋は決まってますね。『合コンよりも十段コンボ』となw

日高を主人公に持ってきた工夫が、かなりいい線行ってます。主にガッコの担任とゲームというはっきりいって定型的には矛盾する形のストーリのはざまに日高がいる。そして不良少女など家庭環境の深刻な難題を抱える生徒も進路の時を迎える。日高の悩み事は生徒の悩み事と重なり、前巻の最後で”ふっきれた”日高が帰ってきながらも、そこに右往左往するわけですね。あたしも見た経験ありますが、教育上は本来やってはいけないバイオハザードwというタイトルをやっていた臨時教員のことを思い出しました。こういうのって希少な事例ですが、日高みたいのってリアルにいる女性教員なんだよね。

友達も言ってたけど、あたしよりも上の台もしくは同じぐらい台って、タイムリーにバイオ1・2ぐらいはやってたことあるんですよ。ああいうのって教育上よろしくないwはっきりいって先生方のウケも極めて悪いw残酷なゲームっていう印象があるからね。日高もといこの漫画の主題はそれ対象がバイオみたいなホラーシューターACTじゃなくて格闘ゲームなわけですが、まぁ普通の教員の目からしたら似たようなモンよね。

話の進展はほとんどないです。人間関係がいろいろと展開されるだけで、最終的にはゲームに収束していくっていう主題を上手い具合にごまかしたようなストーリーでした、この二巻は。ですが、その進展ではなく展開が秀逸すぎる…これは勘違いしがちですが、別の言葉としてとらえてほしいです。進展は伸びていくストーリー部分の進行度合いを指すが、展開はその場にとどまりつつストーリーが開かれる様子をなどる感じですね!

具体的にパターンを挙げると、やはり本作の主題は人と人との関係性に限る。校長や教頭、同僚・あるいは学生生徒さんの人間模様がイロドリミドリに繰り広げられる。そして、その背後にあるゲームという、このまっとうな学校生活では亜流すぎる価値観。それがうごめく様子が繰り広げられ、とどまりつつネタがいろいろと準備されながらも、話はあまり進まない…というハイスコアガールシリーズ至上でも最もおっくうというような、”仕込みの段階”にある気がします。日高の青春は格ゲーと恋だったが、それがもう一度回り始める時計のように起動する様、その前日譚そこまでを描いた時点でこの巻はENDって感じかな。

でも、まぁ…さすがに先生がゲーマであることは見かけても『先生が自宅に格ゲーのゲーム筐体を持ってる』ってのはちょっと見かけないかなぁ…w