神ゲー”だったはず”のメックゲーム「HAWKEN」の血統、VR市場で蘇るか? | ゲヲログ2.0

神ゲー”だったはず”のメックゲーム「HAWKEN」の血統、VR市場で蘇るか?

思えば、「HAWKEN」はすさまじいインパクトを残したゲームだった。機械的で洗練されたUIとデザインが特徴で、ゲームメカニズムも無機的なロボット愛で余すところなく満たされた、コンセプトのしっかりとしたゲーム。第三者からの資金調達も万全で、ザ・ネクスト・オンラインゲームといっても過言ではないぐらい、実績あるべくして生まれるゲームだった。多くのユーザも大概納得して、初めてトレイラーを見た限りでは、『これこそPCでやるべきゲームだ!』とサービス開始前からの評判も極めて高かったはずだ。”だった.残した.はずだ.”と過去形で書くのは実に正しい。このゲーム、現在ではSteam版はとっくのとうにクローズドされ、PS4をはじめとする旧世代コンソールで細々とサービスが続けられているだけのゲームに成り下がってしまったんだよね…(4Gamer.net [1] [2])。「HAWKEN」は期待され、ベンチャーキャピタリストからの評価も高かったタイトルだったし、ゲームの完成度自体も悪くなかったはずだ。なぜ「HAWKEN」は失敗したのか?これはだれにも想像がつかないだろうし、これからもそうだろう。我々には未来の市場のことを知る余地はなく、それを”保険”というサービスで賄う形でしか、意思決定にまつわる時間軸の問題を結実しえないからだ(これはベガスのカジノの原理に奇妙にも似ている)。

だが、VRでそのコンセプト、「HAWKEN」のようなゲームを蘇らせようとするコンセプトのタイトルがここ最近ちょっとづつ出てきた。何度も言うように座位でできるゲームとVRとは親和性が高い。これは、ロボットのコックピットとVRとの親和性も高いということだ。VRですべてを制御でき、シミュレーションに沿って実機のコックピットを完全に再現することは難しいだろうが、そこにゲーム的なイメージ、ロボットのコックピット(メックコクピット)を投影することは実は簡単である。実機のコックピットをそのまま再現する必要はなく、ロボットのイメージをうまく忠実に取り込めば、イメージとして、VRに適した形で、適切なアレンジが効くからだ。VRで実機そのままをシミュレーションする必要はなく、イメージ、すなわち想像物をそこ(コックピット)に配置すればいいだけだからプレイヤーのバイアスに頼れる。当然そういったバイアスを利用するVR機器は没頭性も高いため、敵機も豊富に用意することなく、ゲームをその完成体に近づけることもかなり容易だ。

”じゃあどんなタイトルがあるの?”ときたもんだ。そこであたしが提示するのが次の三つのゲーム。2018年9月にリリースされた「Vox Machinae」・2020年の5月にリリースされた「Bakemono」・そして2021年にリリースされる予定で現在デモ版がSteamで配布されている「IRON REBELLION」が三傑だろう。たしかにか細いタイトルばかりだが、VRゆえ興味深いものばかり。「Vox Machinae」はVR版メックウォーリアーに近しいこの分野のパイオニアだし、「Bakemono」はかな~りマイナーだがメック式コックピットと高速機動を融合させたチャレンジブルなタイトルだし、「IRON REBELLION」はミッドテンポでありながら爽快感あふれるシューターになっている期待かかる一作だ。どれもがまさに「HAWKEN」のように多大な資金投入なくしても、コンパクトな経営環境でこのジャンルのゲームもサービスしていけるという実証タイトルになっているとあたしは思う。また、唯一「HAWKEN」と大きく違うのは、PvPだけ・あるいはオンラインモードに過剰に頼らなくてもSteamで捌けるタイトルになっている点だろう。

たしかに「HAWKEN」は神ゲー”だった”。結果、その”だった”神ゲーは失敗した。だが、その子弟の血統が途絶えたわけではない。むしろ「HAWKEN」の功績は、いくつかのVRゲームに受け継がれている。童心に見た、動くロボットをガッチガチに動かせる、メック系ゲームっていうコンセプトは未だ俺らの想像の中とVRの世界を通じて、夢としてもソフトとしても生き続けているといっていいんではないだろうか。

※アイキャッチ画像はYouTubeより引用させていただきました。