「The Outer Worlds」はどこがダメだったのか?(過去形) | ゲヲログ2.0

「The Outer Worlds」はどこがダメだったのか?(過去形)

あたしも序盤だけプレイしたがずばり『迷作』である。理由はいくつかある。

・ゼロテキストベース

このゲームはテキストが主体であるにもかかわらず、その肝心のテキストがうまく機能していない。例えば「Disco Elysium」はテキストADVの名作だが、こういった世界観をしっかりと描き切ったゲームと比較すると、その肝心のテキストの部分が無味乾燥としている。思えば、FOシリーズもこの点では同じく”テキスト主体”だがFOシリーズと違って、本作には肝要な点、つまりテキストから想像させられるような描画が実現されていない。つまりテキスト主体なはずなのにほぼ”ゼロテキスト”なのだ。全体がテキスト主体なのにテキスト単体な表現になっている。これがまず一番ダメな点だ。

・貧弱なストーリー

貧弱なストーリー…ひとつひとつのテキストの延長上にはやはり大きなストーリーがあるものだ。だが、本作にはそれがなく、終始、単語単文を追っていく感じである。もちろん、どんな名作のゲームでもAAA級のタイトルとして売り出すのであれば、単語の延長にでかいストーリーや本軸となる本質的なプロットがあるものだ。宇宙も舞台にした大きなゲームスケールを感じさせる大作であるはずなのに、本作にはそれがない。いわばゲーム体験を通じたポジティブな心理的バイアスとなるものがないのだ。

・アクション要素のスカスカ感

これも大きい。アクション要素といっても単にアイテムを手に入れ単に相手を撃っていく…といった感じで、要素要素ひとつひとつに工夫も奇抜さもない。例えば、「Borderlands」シリーズはこの辺りを工夫していて、FPSにRPG要素を上手い具合に盛り込み、アクション性を増すことに成功しているゲームシリーズだが、そういったことも本作にはない。アクションシステム面でFOシリーズに劣っていて、FOシリーズを手掛けた元スタッフが作ったとは思えない。

一言で表せば”世界観だけのゲーム”である。宇宙船や人々を配置しただけであり、本質がまったく見えてこないのだ。ゲームの本質とは、そのコンテンツ内で世界観をしっかりと描き切ったのち、想像性をプレイヤーに託すことでワクワク感をもたらすものそのものであるはずだ。これでメタスコアが82もあることが信じられないし、ファミ通のゴールド殿堂入りもまったく理解できない。MSに買われてよりエンターテインメントとして向上したゲーム体験をもたらしてくれるはず…そう期待が高かったゲームだけに残念でならない。

しかしながら希望の光がないわけでもない。開発のObsidian Entertainmentとしては本作の続編「The Outer Worlds 2」を開発しているというのだ。まだ、情報こそ少ないもののこの続編が初作と違い、本質・中身のあるゲームであることに強く期待したい。

Source: PlayStation Store