スタートが遅くても社会人入試で”べらぼうに”実力をつける事例(いとうまい子氏の事例に学ぶ) | ゲヲログ2.0

スタートが遅くても社会人入試で”べらぼうに”実力をつける事例(いとうまい子氏の事例に学ぶ)



いとう氏のケースです。

ここにこのような記事がありましたが、45歳で早稲田の通信制大学に入学。『あなたのようなバックグラウンドのかたは入っても無理だ(すぐ辞めるだろう)』と面接で言われ奮起し、4年でしっかり卒業(同門のOBにはスケートの研究もしていた羽生氏もいますね)。予防医学への応用を狙う過程で思いもしなかったロボット工学を最初の専門とするというユニークなポイントを持っています。

その後、猛勉強の末、博士課程で予防医学の基礎研究の院生になったそうです。記事内でいとう氏も言っていますが、これは間違いなくレアなケースです。相当の熱意・努力がなければ、転科はできなかったでしょうね。修士・博士ともに早稲田の院ということで、さすがに学校は変えなかったようですが、それでもすさまじい気迫がないと実現できないことです。

これが学校自体を変わったらさすがに無理だったようにも思いますし、医学系は基礎医学とか医科学専攻と言って、医学博士を目指すための基礎研究に比較的柔軟な先生がたが多いこともあったとは思います。ですが、繰り返すように間違いなくレア。いとう氏の事例を見ればわかるように結論は出ています。

・座学で勉強しまくって討論に参加できる基礎レベルの学力を身に着けること

・積極的に融合分野に挑戦することおよびそのために長所を最低でも2個以上持つこと

・努力次第でスタートが遅くても取り戻すことができるという意識があること

・キャリアアップのためにアカデミズムの良い点を最大限利用すべきということ

昔、阪大のデータベースの専門家の先生が言っていましたが、『長所を何個も持っていることが重要』だそうです。というのも融合させて、オリジナリティある研究ができるから。特にDBの世界ではDBそのものを研究しているかたは少なくて、応用を研究していることが多いんですね。いとう氏も化学の知識(おそらく質量分析)・科学の知識(ロボット工学)…というように何個も得意分野をもっておられなようです。あたしの経験ではこれで高度なプログラミングができれば最強な人材だと思います。

とにかく遅いからと言って物怖じしないで挑戦し続け勉強し続けることが、学問のもとの平等にたどり着く唯一の道であることをいとう氏は実証していると思います。素晴らしい事例です。最後に5点目としてあたりまえのことを書いておこう…おそらくこれが一番重要です。

・何があっても決して諦めないこと