高卒・専卒でも大学学部に通わないで大学院に行くことはできる,,,だがDでの転科は当然容易ではない! | ゲヲログ2.0

高卒・専卒でも大学学部に通わないで大学院に行くことはできる,,,だがDでの転科は当然容易ではない!



専門卒ならば(あるいは高卒でも)学部に通わないで大学院に行くことはできます。ただ、学部で積み重ねた研究能力がないので、その分苦労することになると思います。今時大学院でも自己推薦とかAOとかいろいろあります。MBAやMOT、公衆衛生系大学院などの専門職大学院もあります。様々な選択肢があることを忘れないでください。このきっかけとなる先例があるということで紹介します。それがプロ野球巨人で長年活躍された桑田真澄さんのケースです。

桑田さんの場合は早稲田の院スポーツ研究科ですよね。しょっぱなからなんなんだって思われるかもしれませんが、これは例外中の例外と思ってください。彼はスポーツのスペシャリストですし、半端ない努力家です。よく見るとどの大学院の募集要項にも一般的にある通り、学卒と同等であることを受け入れる院側が認めてくれれば、高卒で大学院に入ることは不可能ではないです。ですが、桑田さんはああいうすごくまじめで実直なかたですので、院に入ってからも積極的に学び質問して、総代に準じる形で研究科で一番優秀な修論を書き終えたという経緯があります。あと、スポーツの専門家でもありましたから、スポーツ研究系の院に通う合理的な理由もあったはずです。こればっかりは普通の人はまともに出来ません。

たしかに桑田真澄さんの場合は例外中の例外ですが、一般人がまったく学べる点がないかというとそうではないです。それが院選びです。社会人経験を積んで自分の強い領域で自分の強さを発揮できる院を選ぶことが重要だという事が、桑田真澄さんの事例から学べるはずです。例えば…

経営実務に長けている☞MBA課程に進学

技術実務に長けている☞MOT課程に進学

厚生・医療実務に長けている☞公衆衛生系大学院に進学

会計・経理実務に長けている☞会計大学院に進学

デザインセンスに長けている☞美術・創造系大学院に進学

外国語能力に長けている☞言語・外語系大学院に進学

PG・SE実務に長けている☞情報処理系大学院に進学

とここで思いついただけでもキャリアはいくらでもあります。ただし、自分の得意とする分野と受け入れる院側でしっかりキャリアプランと修論の卒研プランがかみ合わないと間違いなくはじかれます。そういう意味では、何もしてこなかった人にはチャンスはないです。また、学部中退でも単位をそろえていれば、飛び級出来る制度が整いつつあります。JAISTはそういった事例を国のサポートを受けて設立した先駆的事例だと思います(スーパードクタープログラムの整備)。

大昔、孫氏も言ってますけど、あくまで自分の強い土俵で戦える院を選ぶことが極めて重要ということです。そうでない場合、入れても修論作成に積極的・意欲的に取り組めず、修士課程修了(卒業)すらできないということに繋がりかねません。基本的にどの大学院も甘くはないです。厳しいことは覚悟すべきだとあたし自身自戒も込めて書いておきたいと思います。

というわけで、次ページではなぜDの時転科が容易ではないのか?ということを述べます。