シングルFPSに飢えるSteamerに「DEATHLOOP」を倍プッシュする理由 | ゲヲログ2.0

シングルFPSに飢えるSteamerに「DEATHLOOP」を倍プッシュする理由

本作が革命的なのは間違いないだろう。フランス・リヨンに本社を置く、高品位なFPS制作の姿勢で知られるデヴェロッパの最新作兼最高傑作になろうとする「DEATHLOOP」。このワンタイトルをご紹介しよう。

ゲーム「DEATHLOOP」はそのインターフェースから推測できるように「Dishonored」「Prey」など準AAA-FPSを代表作として持つ、広くSteamerに知られるとあるデヴェロッパが開発に関わっている。今最も輝くFPS-IPである「Fallout」シリーズを代表作とするBethesda Softworksと所属を同じにし、親会社にZenimax Mediaを持つArkane Lyonがそのデヴェロッピングを担当しているのだ。

上述のトレイラーを見てもわかるように、この作品は明らかに基本となる制作哲学に同社のノウハウがつぎ込まれている。銃器発破・近接攻撃のモーションからもそれは見て取れる。これまで彼らが開発してきたゲームのうちでも特に「Dishonored」に近い、ステルス系FPSのノウハウを時間系ローグライトとミクスチャした意欲作でもある。

同上のトレイラーでは、開発を手掛けるゲームデザイナーDinga Bakabaさん(専攻は文学・演技であり入社当時はQAエンジニアだったらしい)が”ループしながら”丁寧にシステムを解説してくれている。それら「DEATHLOOP」の特徴を箇条書きでまとめるとこうなる。

・閉じ込められた島でループする暗殺者を主人公とするゲーム

・一日がリセットされる前に8つのターゲットを暗殺することがクリア条件

・ループ=戦闘の経験こそ知識でありあなたの最大の武器となる

・他に特殊能力の利用や武器改造を行うことができる

・時間は味方になりうる⇒うまく時間を管理してターゲットをおびき出すことが重要

この手のFPSの類似例はなかったわけではない。

例えば、ローグライトFPSといえば、ここでも紹介した「Ziggurat 2」「Gunfire Reborn」が既にある。似たようなタイトルでも個性派の「Immortal Redneck」もあるし、さらなる個性派で音楽の概念をシステムに取り入れた「BPM: BULLETS PER MINUTE」まである。ゆえに『いまさら何を…』と新味に薄いような印象を受けるかもや知れない。だが、全体的なゲームデザイン・大局的なそれを評価できるタイトルになるはずだ。

もともとこのデヴェロッパは雰囲気づくりが極めて上手いことで知られる。あたしがその存在を最初に知ったのは、今となっては黎明期のFP(ファーストパ―ソン)のゲームである「Arx Fatalis」がきっかけだった。これは人によっては『TESの先祖』とまで崇められる存在で、太古の「キングスフィールド」likeなFPのゲームとしてSteamerのコア層を中心に今でも語り継がれている。高い難易度、込み入った謎解き、退廃的世界観の演出が、グラフィックの古めかしさと合わせ独特な世界観を醸し出しているゲームだ。

こういった古調のタイトルから現代にいたるまで、多くのデザインの工夫・ギミックのノウハウを彼らは社の歴史をなどるようにこれまで連綿と作り出してきた。ローグライトFPSに新味はなくてもそのシステムのふくみが彼らのゲームタイトルを飾ってきたのだ。その軌跡が「Dishonored」(とその高評価)に繋がり、さらに「DEATHLOOP」へと脈絡辿るわけだ。

今作「DEATHLOOP」の発売は今年もうちょい先、9/14に迫っている。Zenimax MediaはMSに買収されたのにMS配下のGame Pass対応タイトルではないようだが、おそらく時限独占と見受けられるのでそちらでの配信も期待しておくべきだ。

※アイキャッチ画像はTwitterより引用させていただきました。