競技型ゲームでなにをやれば強くなれるのか?ウメハラの著書から学ぶ一番重要な”○○” | ゲヲログ2.0

競技型ゲームでなにをやれば強くなれるのか?ウメハラの著書から学ぶ一番重要な”○○”

FIFAシリーズでもNBA2Kシリーズでもなんでも競技型ゲームならば同じ論理。だから、結論から先に言おう。一番簡単な方法は”メモを取ること”だ…と本書に記されている。

メモを取ることで、主観的な考え方から客観的な考え方へと変化できる。多くの人はメモを取ることなく、『負け続ける』という。メモを取ることで上達への発見があり、自らの弱い点をよく把握することができる…負け続ける人はメモを通じて得られる”負ける原因”に気づいていない、というわけだ。

ウメハラのメモ術は、”携帯電話などでされる”と本書には記載がある。なにか気になった点・なにかピンときた点は忘れないように必ずすぐメモを取るというのだ。これは理論化学者・福井謙一から、政治の世界に近しい飯島勲に至るまで、一貫しているアイデアともいえる。福井はかつて”メモ魔”と呼ばれ、こうも述べている。『メモを取ることで、日々思いついた些細なことに興味を持ち続けられる。メモを取るようなことこそが発見への道、重要なことなのです』と。これはウメハラの言っていることと奇妙にも一致している。

ではそのメリットはなんだろうか?あたしなりに解釈して考えてみた。

・メモを取ることで自らが持つ上達点を明らかにできる

自分の上達できる点を明確に把握し、もっと上手くなるきっかけを作れる。『ここはまだ伸びるな』『ここはまだ上達できるな』『このパターンに持ち込めば有利だな』というように、自らの良い点をもっと伸ばすことができる。

・メモを取ることで自らの弱点を知ることができる

自分を知ることが敵を知ることに繋がる…と孫氏の兵法にもある。自らを知る。それは”次、相手に突かれるであろう弱点を明確にする”ということでもある。メモを通じて発見した弱点をカバーできる戦術を練ることこそ重要なのだ。

・小さな違和感に気づき、些細なことにも注目し続けることができる

メモをとる、ということは『”気付き”を忘れないでいる』ということでもある。スルーしがちな点をブログなりスマホなりツイートなりでしっかり残しておくことは重要だ。なぜかというと、人間の気づきはその人間自身、往々にして忘れがちであるからだ。ハッとして気づいた点を忘れてしまえば、その分自分の弱点となる穴を増やすことになってしまう。

この三種類が、ウメハラが本書で主張する(しようとしていると思われる)『メモの理論』である。彼は後、慶応義塾の講演でほぼ同じことを述べている。上達するにはメモ取りこそが重要で、これを軽視すると、負け続ける要因になる…と。負ける人は負ける要因を自ら作り出しているのだ…と。

ゲームでもスポーツでも何でもそういうものだが、やり続ければ、上達する点は少なくなっていくともその講演で述べている。上達する点がプレイ時間と反比例して少なくなっていく点をカバーするためにこそ、必要な方法がメモ取りであるという。ウメハラは続ける、『あるゲームプレイヤーがゲームに”飽きる”という事は、実はゲームに飽きちゃったのでなく、そのゲームの上達そのものに飽きているのだ』さらに『そこが盲点になっていることこそが問題だ』と。そういうプレイヤー、すなわち上達に飽きちゃった人はそうこうしているうちにライバルにとって追い抜かれる状況を自らの行動で作り出してしまう。

ウメハラが言うように当然『上達のスピードはプレイ経過ともに自然と反比例する』。だが、むしろ、そうだからこそ些細で見逃しがちな点、上達するための点を忘れないでいるためのメモ取りの重要性は、プレイ経過とともに比例する。つまり、競技性スポーツで強くなりたいと思ったら、メモを取り、着想をはっきりさせ、それをサイクルにして次に活かす、変化を恐れない姿勢を持つことが重要なのだ。なにもメモ取りはゲームの世界だけはなく、ビジネスの世界でも同じだ(だから書店のビジネス欄にはメモ術の解説本が例年並ぶ)。

ウメハラの主張する、サイクルの理論・変化の理論など本稿では足りなかった点についてはまた時間がまとまったときに書いてみようと思う。

5/9 続き、書きました。