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日本のメディアの無関心「ナゴルノ・カラバフ紛争」を巡って

日本のメディアの無関心「ナゴルノ・カラバフ紛争」を巡って

あたしも今日の日本のテレビ各局(もちろんNHK含めて)の報道姿勢には驚いた。左から右までどの邦国テレビ局も「ナゴルノ・カラバフ紛争」について全く報じていなかったからだ。否、驚いた、という言葉は適切ではない。適切なのは、呆れた、という言葉だ。

この紛争がらみのニュースはNHKのオンライン速報では報じられ、またTwitterでもそれなり話題になっているものであり、Wikipediaの日本語版でも既にぺージが作成されていて、この度の紛争のことも追加されているのにもかかわらず、日本のテレビ各局は番組トップ付近でニュースとしてまったく取り扱っていない。夕方になり、7時になり、夜になってもNHK以外おそらく報道する姿勢は見えないだろう。今後、トランプが仲裁に動くかもしれないが、その時になってようやっと報じる…というテレビ局も多いのではないか?(ちなみに読売新聞の夕刊の紙面トップにも載っていない…)

例えば、NHKのHPのトップ項目をみればこの報に対する姿勢の一部始終は明白だ。サイトはNHKだとは思えないほど、エンタメ系のくだらない番組が多く続き、トップニュースはいまだにコロナ一辺倒だ。サザエさん・サカナクション特集・世界ネコ歩き…極めつけはNHKお得意の技術力の発信番組(笑)ウルトラマンセブン4Kリマスターときたもんだ。バカバカしくてすぐにページを閉じた。対してBBCはどうだろうか?

(上図それぞれ、NHKBBC – Homepageより引用 : 引用日時-日本時間2020年9月29日午後7時半付近)

BBCも確かに、そのHPのトップでコロナがらみのニュースは多々報道しているが、同時にきちんと今回の紛争の状況についてもこのトップ面で伝えている。それが右上にある”100人近い死者がこの紛争で出ている”というリンクからたどれる Armenia-Azerbaijan conflict: Casualties mount in Nagorno-Karabakh という記事だ。非常に簡潔な英語で情報を網羅してまとめている。このような地政学的な図も用いて、その歴史的経緯についてまできちんと報じているのだ。(以下、同記事より引用)

この姿勢は日本のマスメディア、特にテレビ各局はきちんと見習うべきだ。地政学的・軍事的・民族的・国家的利権のからむ複雑な問題であることを平易かつ詳細に箇条書きで踏まえ、図まで作って報じている。当然、民間人の犠牲者数についても報じている。「紛争の背後に何があるのか?」「領土紛争に対する市井の感情」「最前線からの報道」「この地域の特色とは何か?」関連記事がいくつも作られ(既存のものもある)、執筆者の実名までジャーナリスティックにしっかりと付記されている。BBCなりの報道に関する責任力がきちんと明白にあることに感心させられる(この紛争の背後にはトルコ・ロシアといった中~先進国の影響力もあるのは自明だ)。

公共放送であるNHKは当然のことだが、民放テレビ各局も(おそらく対応はラジオのほうが早いだろう)このBBCの報道姿勢の責任に関する高い能力を見習って、その力の差、自らのメディアとしての責任の性質の悪質さを痛感するべきだ。もちろん、どの番組を取捨選択するかは個々人の問題であり、自由でもある。ただし、人々が銃火を向けあって、民間人が苦しみ死んでいる間に、夕飯時のニュース番組の中でエンタメ特番情報を楽しんでいる暇は、基本的にはない。

我々が平和を享受している今、きれいごとではないことが世界で起こっていることに目を少しでも差し向けること、それこそが問題解決のための知識共有になることぐらいは、常々現代人として知っておきたいものだ。

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